中世に起源を持つ村ですが、土砂崩れのため、1963年から1975年の間に、住民は強制的に別の場所に移住させられました(約8km海の方へ下ったところに、新しくペスキエーラという村が作られ、住民はそこに移り住みました。時刻表や地図にはCraco-PeschieraまたはPeschieraと表記されています)。
現在は人の住んでいない幽霊村です。
城塞の塔やバロック様式のサン・ニコラ教会がまだ崩れず残っています。
クラーコのある一帯は”カランキ”(=バッドランド)と呼ばれる粘土質の不毛地帯です。荒涼たる風景はとても美しく、映画のロケにもよく使われています。
ちなみにクラーコは「エボリ」という映画の撮影場所としても使われているようです。
残念ながら公共の交通機関でここに辿り着くのは難しいです。
タクシーを頼んだ場合、マテーラから片道70〜100ユーロくらいかかるそうです。
「地中海を巡る町と住まいの旅」という本の中に、著者の吉田桂二氏がクラーコを訪れた時の興味深いお話しが書かれています。