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マテーラのオリーブオイル

マテーラのオリーブオイル

南イタリア バジリカータ州マテーラではギリシャ時代よりオリーブの栽培が行われています。

マテーラの丘陵地帯の風土にはオリーブの栽培が適しており、そこでは良質のオリーブオイルが生産されますが、生産量はイタリア全体の1%にも満たず、多くは地元で消費され、バジリカータ州外で販売されることはあまりありません。

マテーラのオイルは個性的ですばらしい風味を持っています。

それは土地の鉱物の組成分がオリーブの栽培に、より適しているからであり、そして色々な種類の中から、収穫の効率が特に並外れて良いわけではないかもしれませんが、オイルの品質が最高であるということが保証されているオリーブが選ばれているからです。

マテーラの搾油所は、大部分において最新の設備を備えており、そこからは最高品質のオイルが作られます。

マテーラのオリーブ


マテーラの地元の人のオリーブオイルの食べ方

大きなお鍋になみなみと注がれたEXVオリーブオイルでボンゴレのソースを作ります

マテーラでは伝統的にオリーブオイルが料理の基本となってきました。

そのおかげで生産者は、オリーブの選択や栽培をするなかで、風味の良い本物のオリーブオイルを作るという経験を積んできました。 

地元の人は、良質でおいしいオリーブオイルを、新オイルができた時に、1年分をまとめて農家から直接買います。

もちろんエキストラバージン・オリーブオイルですが、それをパンやサラダにかけて食べますが、揚げ物なども同じ油で作ります。

ぜいたくですね〜。うらやましい〜。

マテーラのオリーブ生産地域

バジリカータ州のオリーブ生産地域としてはヴルトゥレ、バッサ・ヴァル・ダグリ、バッサ・コッリーナ・マテラーナの3ヶ所があげられます。

バッサ・コッリーナ・マテラーナで有名な生産地は以下の通りです;

フェッランディーナ、グラッサーノ、グロットーレ、サランドラ、モンテスカリオーゾ、ベルナルダ。

マテーラのオリーブ生産地


この地域では耕作面積の80%以上をオリーブの木が占めます。

最も多く栽培されているのが「マイアーティカ・ディ・フェッランディーナ」という種類のオリーブで、このオリーブからは最高のオイルと、また最高のテーブルオリーブが作られます。

バッサ・ヴァル・ダグリで有名な生産地は、アリアーノ、サンタルカンジェロ、ロッカノーヴァ、ミッサネッロです。

この地域でもマイアーティカ・ディ・フェッランディーナ種の栽培が優勢です。

干しオリーブ(オリーブ・アル・フォルノ)

フェッランディーナの干しオリーブ

フェッランディーナの特産品のひとつは、まさにこのマイアーティカで作られる干しオリーブ(olive al forno)です。

これはスローフード協会のプレシディオ(注)に認定されている食品です。


Le Mariannine
ラチェルトーザのオリーブ アル フォルノ

MEMO
スローフード協会によるプロジェクトのひとつに「味の箱舟(アルカ)」計画というものがあり、それは絶滅の危機にある優良な食品を記録して忘れられた味覚を再発見し、カタログにすることを目的にしています。味の箱舟に認定された品目の中でも特に緊急な支援を必要とするものを「プレシディオ」と認定し、各種プロモーションを通じて生産・販売の支援を行っています。現在イタリアで「プレシディオ」に認定されている食品の数は200を超えます。