マテーラで1番大きな薪の窯があるパン屋さん(Pane e Pace)で、マテーラのパンを作っている様子を見学させてもらいました。
パン屋さんは夜中にパンを焼きます。
大体午前1時過ぎ、4時半、8時と3回マテーラのパンを焼きます。
前回の記事(マテーラのパンができるまで − 1)の続きです。
午前2時50分 2回目の生地を作り始めます。
こねています。すごく大きいUFOキャッチャーのようでした。
午前3時、1回目のマテーラのパンが焼き上がりました。
右側の大きいのは1kgで、左側の小さいのは500gのパンです。
パンが取り出され始めました。
この金網に並べられ扇風機で風を送り冷まされます。
その後これらのパンは細かい穴の空いたビニールの袋に詰められスーパーに運ばれます。
パン冷まし中
午前3時40分、窯に2回目の火が入りました。
そしてすぐに2回目のパンの用意も始まりました。
2回目のパンをどんどん入れていきます。マテーラのパン以外の、他のパンも並行して焼いています。
午前5時半過ぎ、2回目のパンがすべて薪窯の中に入りました。
そのころ、外はすでに明るくなってました。
10時過ぎ、最後のパンが出ます。
店はお客さんでごった返しています。
店にもパンは積まれていますが、焼きたてや積まれていない種類のパンを所望するお客さんのために、店員は店と店の横にある窯の間を行ったり来たり、休む暇がありません。
「この形は完璧だな」
11時過ぎ、空っぽになった窯の中。
次に火が入るのは12時間後です。
セナトーレ・カッペッリ小麦を20%使ったものがIGPの認定を受けているマテーラのパンです(マテーラのパンの組合では、2009年収穫のものから、そのセナトーレ・カッペッリ小麦は契約農家にて有機栽培されるようになりました)。