欧州文化首都2019に選ばれたマテーラには、良い変化だけではなく、残念な変化も見られるような気がします。
上の写真はリードラ通りに昔からある本屋 – Libreria dell’arco ですが、ベッケリア通りに移転しましたと貼り紙がされています。
重厚な雰囲気の店内で、映画で見るような、歴史のある邸宅のサロンで本を見ているような気分になることのできる、マテーラで一番好きな本屋さんでしたが、家賃の高騰で居続けることができなくなったそうです。
マテーラの友人は、それでも町の中心部の旧市街に、移転先が見つかっただけでも幸運だと言ってました。
彼女は数年前にお店を始めようと考えて、適当な店舗を探し回って、条件が合う物件がどうしても見つからず諦めたという経験があるので、マテーラの中心部での店舗探しの難しさをよく知っているんだと思います。
新しく移転したLibreria dell’arcoのお店は、奥にテラスか窓があり、そこからサッソバリサーノ地区のパノラマを眺めることができるそうです。
他に、ルカーナ通りのイル ブォングスタイオという食料品店も店を閉め、今はコルソ通りの本店だけとなりました。
その近くにあった、デリツィエ ルカーネというエノテカもなくなってしまい、残念です。
→マテーラの地図(注意:Googleマップに移動します)
さびしい変化だけではなく、うれしい変化もあります。
中心部から少し歩かないといけませんが、ナツィオナーレ通りのイル・フォルノ・ディ・ジェンナーロ(パニフィーチョ・ペッローネ)は、昔からおいしさには定評のある、マテーラのパンを焼いているパン屋さんですが、思い切った全面改装をして、とてもかっこいいモダンなパン屋さんに生まれ変わりました。
店の奥がガラス張りで(上の写真)、パンを焼いている様子も見れます。
2、3年前にオープンしたCasa Nohaでは、マテーラの歴史をビデオで見ることができます(日本語でのナレーションはまだありません)。
観光客がかなり増えたので、宿泊施設も多くなりました。
特に増えたのが、B&BやCasa Vacanza。
B&Bは1泊朝食付きの宿で、Casa Vacanzaは食事はついてなくて、でもその代わり小さなキッチンが付いてるかもです。よく知らなくてすみませんm(__)m
すごく素敵なB&Bもオープンしてました。
それについては今度書きます。