年に一度の大きなお祭りを前に盛り上がるマテーラに、6月の終わりに行ってきました。
6月だったのですが、連日気温は35℃で、湿度も少し高くて、セミはよく鳴いてるし、気分はすっかり真夏な毎日でした。
いつも通り、ナポリからマテーラへ移動しました。
関空からのヨーロッパ便が今は少なくなってしまい、ついでにローマやミラノで降りず、ナポリまで行ったので、なかなかいい乗り継ぎ便がなく、自宅からナポリのホテルまで、ドアツードアで24時間くらいかかってしまいました。
行きはフレッチャリンク、帰りはイタロを利用しました(詳しくはマテーラへの行き方をごらんください)。
ナポリ中央駅を13:05に出発、サレルノに13:42到着の列車でしたが、ナポリへの電車の到着が遅れ、サレルノへは15分ほど遅れて着きました。
サレルノで待っていた乗り継ぎのバスは大型でしたが、乗客は少なく、また大半が途中駅のポテンツァで下車し、終点のマテーラまで乗ってたのは、運転手を含めて3人だけでした(ナポリ、サレルノ間の電車もガラガラでした)。
ポテンツァを出てからバスの調子がおかしくなったようで、運転手が少しうろたえた様子で、電話で同僚か誰かに指示を求め続けながら、だんだんとスピードを緩めて走るようになりました。こちらもだんだん不安になって行きました。
というのも、電話の相手があまり協力的ではなく、助けを求める運転手の声のみが車内に虚しく響くというような状況だったので。
そんな運転手を見かねたのか、後方の座席に座っていたごっついお兄さんが前にやって来て、運転手の横に座りました。
自分はトラックの運転手で経験があるからと、「こんなことは初めてだ」という運転手の話しを落ち着いて聞き、アドバイスをし、そうこうしているうちにバスの運転手も落ち着きを取り戻し、バスも普通に走るようになりました。
マテーラには定刻より10分ほど遅れて到着しました。
ナポリからは37ユーロで約4時間。マリーノやフリックスバスなど、高速バスに比べると高いですが、マテーラ中央駅に着くので、その後の移動には便利です。
マテーラでの1週間の滞在ののち、ナポリへ戻るのにはイタロを利用しました。
バスは小型で、座席は3分の1くらい埋まってました。
イタロはマテーラではなく、ターラントが始発で、始発からの乗客が1人いました。
テキパキよく働く運転手が、手早く乗客の荷物を乗せて、定刻にマテーラを出発しました。12:00マテーラ発、16:10ナポリ着、31.9ユーロでした。
バスはサレルノ駅に定刻に到着したのですが、電車の出発が大幅に遅れ(しかし、走り出してからその遅れを取り戻し?)、16:20頃にナポリ中央駅に到着しました。私が乗った客車はほぼ満員でした。
6月下旬から7月の最初まで、私がイタリアにいた間、干ばつのニュースばかりをテレビで見ました。去年の秋ぐらいから雨があまり降っていないそうで、特にイタリア北部(北東部?)での被害が大きく、干上がったポー川の様子が映されていました。
暑さと乾燥で山火事も多いらしく、バスでの移動の最中、行きも帰りもサレルノ付近で山が燃えているのを見ました。制服姿の数人が、大きな袋のようなものを両手で持って、それで火を叩いて消している姿もありました。
↑ 帰りのバスの中から見た山火事。サレルノの近くです。
今回は、水不足が気になって、シャワーを使うのを控えめにした旅でした^^;;