2014年のイタリアは天候不順が続き、農作物は大きな被害を受けたそうです。
オリーブも同様で、去年は大変な不作の年でした。
何十年もオリーブ農家をしているお年寄りが、これほどの不作と質の悪さ(酸度が高い)は今まで経験したことがないと言うほどです。
去年のイタリアのオリーブオイルの生産量は40-50%減少すると見積もられています。
マテーラの友人たちに話しを聞いても、オリーブオイルが手に入らず困ったと言っていました。
搾油所も搾るオリーブの実がないため、10月に稼働して、すぐに閉めてしまった所もあるそうです。
オリーブにとって打撃だったのは、天候不順だけではなく、オリーブの天敵である、オリーブミバエとティニョーラデルオリーヴォという蛾の大量発生でした。
オリーブの開花時期の気温が平均より高く、そして夏は気温が平均より低かったことと雨が続いたことがオリーブの実の不作の原因となり、オリーブミバエや、また場所によって発生したレッブラデルオリーヴォという病気は、品質の面でオリーブに悪い影響を与えたのではないかと考えられています。