上の写真はエボリ駅です。
エボリはナポリの隣のサレルノ県にある町の名前です。
ナポリから鉄道で南下すると、バッティパーリアという駅で、線が2つに分かれます。
1つは、海沿いをそのまま南下し、もう1つは内陸に入って行きます。エボリは内陸の方で、バッティパーリアの次の駅です。
エボリ自体は観光地ではないと思いますが、ホテルにあったパンフレット↑によると、近くには自然保護地区がいくつもあるようです。
古代ギリシャの遺跡で有名なパエストゥムも、車があればそう遠くありません。
鉄道駅は町の外れにあります。
予約していたホテルまではそう遠くなさそうなので、タクシーの誘いを断り、重い荷物を引っぱって歩いて向かいました。
道幅は広く、ずっと緩やかな登りで、新しい建物ばかりです。
エボリにあるパラセーレという室内競技場で行われるコンサートのポスターがたくさん貼られていました。
エボリは人口4万人弱の小さい町ですが、結構メジャーな人のライブが行われているようです。
今は亡き(;;)ピーノ・ダニエレのポスターも見えます。
ホテルのフロントで地図をもらって、オススメのレストラン(Hostaria SAN LORENZO)なんかも聞いて、部屋に荷物を置いて散歩に出ました。
エボリには旧市街があったので良かった。散歩するなら旧市街^^
右側が旧市街です。旧市街と新市街との間に広場がありました。
旧市街はそれほど広くなく、2時間ほどの散歩でした。
窓も埋められ、住人もいなさそうな古い建物もありました。
↑ たぶんコロンナ城だと思われます。
閉まっていて残念ながら入れませんでしたが、立派な考古学博物館もありました。
この前で、地元の小学生くらいの男の子に話しかけられました。
わが町エボリについて誇らしげに語ってくれました。
旧市街では、歩いている人が少なく、人と喋ったのはこの少年とだけでした。
視線を感じて辺りを見回すと、ねこにじっと見られてました^^
カンパーニア州の州境に近い場所にある、バジリカータのオリーブ農家を訪ねる前の小旅行でした。
追記:
私がエボリという名前を知ったのは、この本からです。
「キリストはエボリに止りぬ」(カルロ・レーヴィ 1945年)。
第二次大戦前の1930年代半ば、反ファシズムの活動により流刑に処された、医師であり画家である著者のカルロ・レーヴィが、流刑地での生活を書いたもので、その流刑地とはマテーラのあるバジリカータ州です。