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オリーブオイル生産農家 ディベンガ農園のご紹介

ディベンガ農園 ルイージさんと孫のノエミちゃん

ディベンガ農園は、バジリカータ州ポテンツァ県、カンパーニア州とプーリア州との州境にある、ラポッラという 人口約4500人の小さな村にあります。
上の写真はディベンガ家の主のルイージさんと孫のノエミちゃんです!

ラポッラ村について

ラッポラ村

ラポッラ村は、標高1327mのヴルトゥレ休火山のふもとの 丘に広がる集落のうちの1つです。 ヴルトゥレ山は、後期更新世(12万6千年~1万1700年前) まで活動した火山で、現在その斜面は、火山岩によってできた 肥沃な大地の恩恵で、全体が大量の草木に覆われています。

ラポッラはワインの生産で有名なところですが、オリーブオイルの 町とも呼ばれ、オリーブオイルの生産がとても盛んな村です。
写真はラッポラ村に広がるオリーブ畑です。標高は400〜500mです。

ディベンガ農家のオリーブオイルへのこだわり

オリーブオイルの生産が盛んなラポッラ村には、とても大きな規模のオリーブオイルの搾油所があります。
ほとんどのオリーブ農家は、そこでオリーブの実を搾ってオイルにしたり、またはその搾油所にオリーブの実を売っています。搾油所は、買い集めたオリーブの実を搾ってオイルにして売ります。

ディベンガ農家のオリーブ畑

代々オリーブを育てているディベンガ家の今の主のルイージさんは、大規模搾油所の少々工業的な仕事の仕方よりも、手仕事の方を好むのですが、ラポッラには残念なことに小規模の搾油所がありません。良い搾油所でオイルにしたいと思っても、車で遠くまで行かなくてはならず、それは手間がかかる

というだけでなく、オリーブにとってもあまり良いことではありません。なぜなら、オリーブの実は枝から離れるとすぐに酸化を始めるので、その酸化の速度を遅くするため、なるべく早くオイルにしてしまった方がいいからです。 ディベンガ農園では困ったあげく…

自家用の搾油所を作ってしまった。。。

ディベンガ自家用の搾油所

ディベンガ農園の当主のルイージさんは困ったあげくになんと、自家用の搾油所を作ってしまいました。
自宅の倉庫を改造して作った、自分たちのオリーブのためだけの、小さな小さな搾油所です。
有機栽培した大切なオリーブの実を、丁寧な仕事で、それも伝統的な昔のやり方でオイルにします。
現代的か伝統的か、どちらが良いかは意見の分かれる所ですが、今も伝統的圧搾法にこだわる農家もあり、ディベンガ農家では伝統的な搾油法が美味しいオリーブオイルを作ることができると考えています。
現在、大部分のオリーブオイルは、現代的な遠心分離機による連続法で搾油されています。
昔ながらの搾油法である伝統的圧搾法というのも残っていますが、とにかく手間がかかって、人手が多く必要になるので、数はそう多くないようです。

スペインのある伝統的圧搾法でオリーブオイルを作っている搾油所で、12人の作業員で作られるオリーブオイルの約30倍の量を、遠心分離機による連続法を使う搾油所では、作業員2人で作ることができるそうです。

ディベンガ農家では丁寧な仕事で、オリーブの栽培、収穫、搾油、ビン詰め、出荷、すべてを一貫して自分たちだけで行っています。
今はルイージさんと奥さん、2人の息子さん、そしてその家族皆で仕事をしています。

EU有機認証も受けた搾油所

オリーブオイルがEU有機認証を受けるには、有機で栽培することは当然ですが、搾油も有機の搾油所としてEU有機認証を受けたところで行わなければなりません。ディベンガ農園の小さな自家用の搾油所は、EU有機認証も受けています。
ディベンガ農園は、有機栽培のオリーブの実から丁寧な仕事で伝統的な昔ながらの搾油法でオリーブオイルを作る数少ない有機(オーガニック)オリーブ農園です。

歴史のある美しいディベンガのオリーブ園の木

ディベンガ農家のオリーブ

歴史のある樹齢を重ねたオリーブの木

ディベンガ農家のオリーブ園は何カ所かに分かれてあります。 そのうちのひとつ、一番歴史のある所のオリーブの木は樹齢を重ねたものが多く、私が今まで見た中で最も美しいオリーブ園の一つでした。
左の写真のオリーブの木は、ディベンガ農家で一番有名なオリーブの木です。
幹が曲がりながら伸びて行って、元の幹の所に戻って来て、そこで直角に曲がって上に伸びてます。
イタリアの国営放送のRAIが、オーガニックのオリーブオイルをTV番組で紹介した時に、ディベンガ農家が取り上げられたことがありましたが、その時にこの木も番組に登場していました。
他にも曲がった枝が美しい形を作るオリーブの木がたくさんあります。
そんな歴史のあるオリーブの木も含め、約3000本から取れる実から搾油されるオリーブオイルがディベンガ農園産のオリーブオイルです。
今は隣接するオリーブの林を少しずつ買い足して行っています。

有機栽培(オーガニック栽培)でオリーブを育てるために

オーガニック栽培の工夫

ディベンガ農園のオリーブは、すべて有機農法で栽培しています。 灌漑(※1)も行わず、水は降雨のみで栽培されています。
左の写真の黄色いプラスティックの板には、強力糊と虫を誘因するホルモン剤が付いています。

有機栽培の為に

有機栽培(オーガニック栽培)だけでなく、栽培には、オリーブを搾った時にでる水分を、肥料として畑に撒くこだわり!。
下の写真の1の車のわだちに見える水がそれです。
有機栽培(オーガニック栽培)で育てる為に、地面から登って来る虫を捕まえるための②の部分に白い綿のようなものが幹に巻かれています。
(※1)灌漑(かんがい)とは農地に外部から人工的に水を供給することです。

自家用の搾油所にお邪魔しました

ディベンガのお出迎え

シングルエステートであることを証明するためっ?!オリーブ畑と、ディベンガ家の住まいの下に作られた搾油所にお邪魔しました。
迎えてくれたのはこの犬です。体の大きい犬ですが、人懐っこくて、遊んでほしくてしょうがないらしく、人のあとについて回って離れません。最後はここのお母さんに「あっちへ行ってなさい!」ってほうきでたたかれてました^^;

オリーブの収穫 手摘み用道具

1.オリーブの収穫

収穫は10月頃~12月頃にかけて行われます。
収穫方法は、収穫の機械を使うかまたは手摘みでオリーブの実を丁寧に 収穫します。
手摘みの時は左記画像の熊手のようなものを使います。
ディベンガ農園のオリーブの木には幹を挟んで木を揺らし地面に実を 落とすという方法は不向きだそうです。

フィスコーリにオリーブのペーストをのせて積み上げます

2.オリーブの伝統的圧縮法での搾油

フィスコーリと呼ばれる合成繊維でできた円形のマット(直径80cm~ 1m位)に1枚当たり5~6kgのオリーブペーストをひろげて置き(厚さ 3cmくらい)、それを何枚も積み重ね、垂直方向に圧力をかけます。
ペーストに含まれる油と水がフィルターの網の目を通って流れ出すの で、その液体を集めます。
集めた液体を遠心分離機にかけて、圧搾してできたオリーブの果汁を オイルと植物性水分とに分けてオイルを保存します。

オリーブのビン詰め

3.オリーブオイルのビン(缶)詰めと出荷

搾油してから、オリーブオイルの酸化を防ぐ為、ステンレス製の樽で 保管し1本1本ビン(缶)詰を行います。
オリーブオイルの搾油の ロット毎に必ずサンプルを保管して、品質管理を徹底し オリーブオイルの出荷を行います。

伝統的圧縮法をもっと詳しく見る⇒

エキストラバージン・オリーブオイル「ディベンガ」EU有機認証

EXVオリーブオイル ディベンガ

デリケートな風味で、若いオリーブの実のフレッシュな香り、軽い苦みと爽やかな辛味(スパイシーさ)が感じられます。離乳食作りや、小さなお子さまのお食事にもお勧めします。安心のシングルエステート(単一農家)のEU有機認証エキストラバージンオリーブオイル「ディベンガ」のご紹介です。

【商品名称】 エキストラバージン・オリーブオイル 「ディベンガ」EU有機認証
【名  称】 食用オリーブ油
【原材料名】 エキストラバージン・オリーブオイル
【内 容 量】 100ml 250ml 500ml 750ml 5000ml
【賞味期限】 2017年8月
【保存方法】 冷暗所にて保存して下さい
【原産国名】 イタリア
【生産者名】 ディベンガ農園 シングルエステート産

最後にディベンガ農園で一番有名なオリーブの木の映像です。 幹が曲がりながら伸びて行って、元の幹の所に戻って来て、そこで直角に曲がって上に伸びてます。

【生産地】 イタリア バジリカータ州 ポテンツァ県
【生産方法】 機械もしくは手摘みにより収穫。午前中に収穫し、その日の午後に伝統的圧搾法により搾油
【保存方法 】 18℃以下の場所でステンレスの樽に保存
【オリーブの種類】 オリアローラドルチェ、ペランサーナ
【酸度】 0.3

EU有機認証エキストラバージンオリーブオイル 「ディベンガ」

搾油所 ラチェルトーザって??